書店員ミチルの身の上話
年明けそうそうやけど、ほんま、イライラしますわなぁ、このドラマ。
なにがて、まずNHKのホームページのせつめいみたら、このミチル(戸田恵梨香)ちゅうおなご、「地方都市の書店に勤める平凡な女性」やて書いたあるんやけど、自意識つよすぎてなかまの店員からはシカトされとるわ、久太郎ゆうこいびと(柄本佑)がおんのに東京から出張で来てよる豊増ゆう出版社のスケベそうなオヤジ(新井浩文)とかくれて不倫しとるわ、なんちゅうかもう、地方都市のへえぼんな書店員をばかにせんといてや!て言いとなります。
それはともかく、ものがたりのキモはそのむすめ、不倫熱がこおじてお店ズル休みしてまで東京で遊んどったら、宝くじの1等賞が当たって2億円もらえることになりよって、それがこのおなごの運命をくるわすゆうんやけど、どのみちどうでもええようなおなごやさかい、うんめいが狂おうが何が起ころうが、好きなようにしはったらよろし、ゆうのんが今のところの感想やわね。
ちょっと気になってるのんは、このタイトルで「ミチル」とカタカナ書きされてんのはなんでやろ?ゆうぎもんですわ。「ミチル」いわれたら、ほな「チルチル」はどこ?て誰でも思いますわな。それはこいびとの久太郎なんやろか、ふりんあいての豊増なんやろか。それとも語り手の回想で「妻は…」て言わはるさかい、いずれミチルとむすばれる語り手?みたいに聞こえますけど、ほんまのチルチルは「2億円」なんちゃうか?ゆうのんはちょっとイケズ過ぎな言い方やろか。
チルチルとミチルはメーテルリンクの『青い鳥』ゆうおはなしのしゅじんこうやけど、ドラマゆうもんはけっきょく、つきつめたら全部「青い鳥」探しで、それ以外には何の可能性もおまへんな。工夫する余地はただ、チルチルとミチルをだれにするか、ゆうことと、青い鳥をさがしもとめるおはなしの紆余曲折だけや。誰がどんな波瀾万丈の人生をおくらはっても、さいごには青い鳥が、なんじゃいな、ここにおるやないかいな!ゆう結末はなんもかわらへん。
そう思たら、ドラマみたいなしょうもないもん、もうええわて思て、このれんさいも前回を最後にして、なんか新しいこと考えましょ、て思てましたんやけど、考えてみたらやっぱりドラマの業はふかいちゅうか、そうかんたんに足洗われへんで、ゆうてドラマのかみさんにおこられてしもた。そうゆうわけで、もうちょっと続けさせてもらいまっさかい、こんごともよろしゅうお願いいたします。
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