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『リュシストラーテー(女の平和)』
(作:アリストパーネス 初演:紀元前411年頃)
これまで〈てれびどらま〉について、いろいろとおしゃべりさせてもらいました。ところがこまったことに、ひちがつのおわりから〈てれび〉がうつらんようになってしもた。こしょうしたんかいなあとおもてきいてみたら、なんやしらんまに〈ちじょうはでじたるほうそう〉たらゆうもんに、きりかえられたゆうやおまへんか。いけずなことしはるわ。でじたるようのちゅーなーゆうもんをこおたらなおるでーゆうておせてくれはったひともおますけど、これはいわば、てれびのほうからうちらに「さいなら」いわはったゆうことやさかい、うちらも「せいだいおがんばり」ゆうて、てれびとはもうおわかれすることにしました。さるものはおわずや。
そもそも〈どらま〉ちゅうもんは、はらはらどきどきさせるようことやら、びっくりするよなこと、かわいそなことやらをみせて、はらたたせたり、なかせたりして、にんげんのかんじょうをかきたてるおこなしのことや。〈てれび〉ゆうめでぃあは、そうゆうことすんのにむいとる。たしかにてれびには〈なかす〉ような〈どらま〉だけやのおて、〈わらかす〉ようなばんぐみもおますけど、てれびのていきょうする〈わらい〉ゆうもんには、つきぬけたとこがのおて、どっちかゆうと〈ひすてりっく〉でしんどいもんです。そういうわけでこんかいは、てれびではほうそうでけんような〈どらま〉、ゆうても〈ひげき〉やのおて〈きげき〉ゆうもんをちょっとごしょうかいしてみます。
なんでてれびでほうそうでけへんか、ゆうたらあたりまえで、このおはなし、はじめからおわりまで、ぼっきした〈ちんちん〉のオンパレードやからや。しかし〈きげき〉と〈ちんちん〉は、そもそもふかいえにしでむすばれておるんでっせ。こだいぎりしゃのおまつりでは、愛知県小牧市の田縣(たがた)神社でやらはるみたいに、きょだいな〈ちんちん〉のかみさんかついでぎょうれつしてはったんやけど、〈きげき〉ゆうもんはこの〈ちんちん〉ぎょうれつからはじまったんやで、ゆうて〈アリストテレース〉せんせの『詩学』ちゅうごほんにかいたあるがな。
さてこの〈きげき〉、せんそうしてるくにどおしのおなごがけったくして、おとこがせんそうやめよるまで、〈せっくす〉するのんきょひしましょ、〈えっち〉のすとらいきやりましょ、ゆうおはなしや。それだけきいたら、〈反戦うんどう〉、〈ふぇみにずむ〉みたいにも思えますけど、それはどっちかゆうときんだいてきかいしゃくで、じっさいよんでみたら、もおええかげんにしいや、ゆうくらい〈ちんちん〉ばっかしでてきて、もうこんだけでてきたらさすがに、せんそうなんてあほらしてでけへんやろ、ゆうようなもんですわ。
〈てれび〉みたいなもんのおても、うちらなんにもこまらへんのやけど、こういうおはなしもほうそうしてくれはるようになるんやったら、またみたげてもかめへんで。
戯曲『リュシストラーテー(女の平和)』作:アリストパーネス
http://ja.wikipedia.org/wiki/女の平和
田縣神社
http://www.tagatajinja.com/
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