きょうとで、刊行前のマンガをスライドショーにしてYouTubeに投稿したゆうて、中学生が「ちょ作けん法いはん」とかゆう罪で警察に逮捕されはった。ほんま、ぶっそうな世の中になりましたなぁ。京都はマンガの美術館とかゆうもんもあって、なんや知らんけどマンガには縁のあるとこや。マンガはなんちゅうても、人の描いたもんマネするゆう楽しさから始まりますねん。いま有名なマンガ家のお方でも、小学生、中学生のときは、ご自分の好きなマンガをいっしょうけんめい写して、だんだんうまならはったんです。マンガ家やのおても、みいんなマネしたはりました。今はえらそな顔したはるよしおかせんせかて、小学校のときにはろくに授業も聞かんと、鉄人28号やら、エイトマンやらノートに描いたはった。うちは知ってまっせ。まぁ下手くそやったさかい、マンガ家にはなれんかったけどな。
とにかく、マンガの本質はマネや。昔やったら、うまいこと描いてまわりの友だちに見せて感心させる、ゆうのんが、お子たちにとってはほんまに楽しいことで、授業ちゅうにせんせにみつかったらおこられるけど、べつに犯罪やとか、警察がどうことゆうようなことやなかった。いまはパソコンがあるよって、描かいでもスキャンしたらよろし。また、インターネットがあるよって、そこで見せたら大勢のひとにほめてもらえますわ。そら、おもろいしみんなやりますわな。誉められたことやないけど、あたりまえのこっちゃ。それを逮捕てなたいそうな芝居うつゆうんのは、いただけまへんわ。子供は罪がないさかい許したれゆうてんのと違いまっせ。子供のやることは、未来の大人のやることや。問題は、こんな逮捕著作権保護のために何の意味もあらへんけど、中学生のお子は傷つくゆうことです。
ローレンス・レッシグちゅうアメリカの学者はんは「クリエィティヴ・コモンズ」ちゅうて、創ったもんの権利は創ったもんが決めたらええがな、ゆうことを言うたはりますけど、とりあえずそこまで行ったらどないですか。ただ、レッシグせんせ自身も十分ごしょうちのとおり、それで安泰ゆうことにはならへん。電子ネットワーク社会は、人間の欲望ちゅうもんが、たんじゅんな金儲けやら自己利益をもとにした考えではとうてい理解でけへんほど拡大していくことを可能にしますさかいな。この怪物的な欲望に太刀打ちでける思想を構築せなあかん。時間かかるけど、それがいちばん大事なことや。時代劇の悪代官やあるまいし、子ども捕まえてよろこんでる場合やあらへんで。
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